第2回IFC ~in愛知 日間賀島 かっとうフグ編~

生き物捕獲

本日は板倉電工フィッシングクラブ(IFC)の第2回目の釣行だった。

記念すべき第1回目は相模湾のキハダマグロを狙いに行き、見事に全員つるっ禿げで撃沈。今回は2回目でワシのホームグラウンドならぬホームSEAでフグ狙いというわけだ。なぜフグなのかというと、ワシがフグの資格を取ったからという単純な理由。

今回は流石にボウズはないだろうとは思っていたが、朝イチにメンバーの小野ちゃんが早速ショウサイフグを釣り上げ、IFCの記念すべきファーストフィッシュが釣れた!

「おいおい今日は爆釣だぞワハハハハ!」とメンバーで浮かれるのも束の間、その後は一向に当たりは来ず、渋い時間が続くとメンバーの中にも不穏な空気が流れ始め、唯一ボウズを逃れている小野ちゃん以外は厳しい表情に。

こりゃ、今日はダメだなと諦めてどこで魚買って帰ろうかな~とか考えていると、メンバーのナオキがなんと掟破りのサビキ釣りを勝手に始め、小さいながらもアジを1匹釣り上げた!

「おい!時代はサビキだぞ!アジの時代や!」ということで、フグのことなんか忘れて全員で必殺サビキ作戦に逃げ、我々IFCメンバーは狂ったようにアジを釣り上げ、なんとその数は70匹を超えた!(※サビキとは小さい魚ならなんでも釣れる初心者用の仕掛けで、逆に玄人は使用してはならないという厳しい釣りの掟がある仕掛けです)

我々はアジの大爆釣を経験し、IFCの第2回釣行は大成功したかのように見えた。

しかし…、「サビキに逃げた」という掟を破った罪悪感、負け犬感はどうしても否めなかった。ワシらはフグを釣りに来たのに気がつけばサビキで子アジを釣って浮かれている…。

そんなことでいいのかIFC、違うだろIFC、だって、我々は1発目からキハダマグロを釣り上げるかどうかの勝負に出たじゃないか!ワシらは遊びじゃない。仲良し釣りクラブではない。常にボウズと隣り合わせで、常にヒリヒリした勝負に挑んでこそIFCだろ。

ボウズが怖くてフィッシングクラブ名乗れるかって話しで、ワシは勝負に出ることにした。釣れたアジを今度は活き餌にしてヒラメを狙う「アジの泳がせヒラメ大作戦」を決行することにしたのだ。

持ってきた道具を確認すると、前回のキハダ用の針がフックケースの中に残っていて、これ使えるやんけ!という事で、マグロ用の針に釣れたばかりのアジを引っ掛けて錘を付けて海底に落とす。あとはヒラメが食いつくのを待つばかりだ。ヒリヒリするぜ…。

そして次の瞬間!なんとなんとメンバーの小関徹郎(55)が立派なヒガンフグを釣り上げた!

徹郎は今回IFCに初参加の新人メンバーで釣りはただの素人。チャーターの船代を少しでも安くしようと思って頭数を増やすためだけに連れてきたメンバーだが、ここでその徹郎がまさかのヒガンフグを釣り上げた!これは悲願のヒガン!

徹郎がフグを釣り上げたことで船内の士気は一気に高まり、ワシはメンバー全員に激を飛ばし、徹郎につづけ!と号令をかけた。そしてその激励に応えるようにメンバーのツバサが叫んだ!フグをかけ、船べりまで上げてきたようだがあと少しのところでバラしたらしい。

おそらく、ツバサの事だから本当にフグを掛けていたのかどうかは怪しい。ツバサはそういう意味のない嘘をつく男なのだ。

そしてついにこの瞬間がやってきた!ワシのアジに何かが喰いついた!竿を握る手に食物連鎖の攻防戦が伝わってくる!(間違いない!ヒラメだ…!)

ヒラメは一発では餌を飲み込まない。時間をかけてゆっくり餌を飲み込んでいくので、慌てずにアジが呑まれるのを待つ。フフフフ、この逸る気持ちを抑える時間が堪らなく好きだぜ…。

それから息を止めて30秒くらいは待っただろうか、重さが外れる気配がなかったのでここで一気に合わせを入れて針がかりの勝負に出る。

竿を振り上げてヒラメの上顎に針を食い込ませ、強引に糸を巻き上げて海底から引きずり出す。うまく針が刺さって上がってきたのは60cmもあろうかという立派なヒラメ!

船長もまさか本当にヒラメを掛けるとは思っていなかったようで、慌ててタモを取りに行って臨戦体制に入る。

ここで気を抜いてはいけない。完全に船に上げるまでは絶対に気を抜いてはいけない。

ヒラメを暴れさせないようにゆっくりと巻き上げていき、「船長!タモ!」「任せとけ~!」って感じで、タモ入れ!やった!狙い通りのヒラメ!第2回のMVPは間違いなくこのワシやで!メンバーはワシとヒラメの一対一の真剣勝負を固唾を飲んで見守り、ヒラメが船揚げされた瞬間に歓声を上げで喜んだ。

ナオキなんかは「さすがリーダー!凄いっす!マジ尊敬です!」と雑魚キャラみたいな事をずっと叫んでいた。

こうして「第2回IFC ~in愛知 日間賀島 かっとうフグ編~」はヒラメの泳がせ釣りというミラクルを起こして大成功の内に幕を閉じた。

第3回につづく・・・

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